位牌とは故人の戒名・法名を記した木碑のことです。
お位牌には葬儀から四十九日まで使用する白木の位牌(野位牌)と忌明け後より祀る本位牌があります。
本位牌に、漆や金箔・金粉を使った塗位牌、黒檀・紫檀などで作られた唐木位牌、ウォールナットなどを使用したモダン位牌があります。
また多数の位牌をまとめた位牌で繰出し位牌もございます。主に浄土真宗の方が使用されます。

位牌の種類

モダン位牌

生活様式の様変わりにより、従来の唐木仏壇や金仏壇から一見家具のような モダンな仏壇の需要が多くなってきたため、位牌もおしゃれなモダン位牌が増えてきました。材質はウォールナットやタモといったモダン仏壇の材料となるものや、高級な黒檀・紫檀なども使用しています。
普及品のお位牌より、多種多様な種類が各社メーカーより出ていますが、比較的高価な品物が多く、 お位牌を大切に思い、高額でも個人のイメージに合ったものを選ばれる傾向があるようです。
天然木材を使ってシンプルなスタイルに仕上げた位牌や、天然木材を木材以外の素材と 組み合わせて使ったり、寄木細工にしてデザイン性を高めたりしている位牌もあります。

塗り位牌

白木地を漆などの塗料で仕上げて、金や蒔絵などの装飾を施した位牌です。
これは、「位牌」と聞いて思い浮かべる方が最も多い黒塗りの位牌で、 表面を塗って仕上げていることから「塗り位牌(ぬりいはい)」と呼ばれます。
白木地を塗り上げる工程では、途中で乾燥させたり磨いたりしながら 塗り重ねることを複数回繰り返します。
艶やかな黒地に仕上がった表面に、金箔や金粉、蒔絵などを施すという、大変な手間をかけてつくりあげるのが、塗り位牌です。

唐木位牌

黒檀や紫檀など、美しい色や木目を持った木材を材料とする位牌です。
この位牌は、材料となっているのが、「唐木(からき)」と呼ばれる熱帯地方原産の高級木材であることから、「唐木位牌(からきいはい)」と呼ばれています。
漆などの塗料で表面を塗って仕上げる塗り位牌とは違い、木目がそのまま表から見えるので、材料となるのはどれも、木目や色の美しい木材です。

位牌に刻む文字

  • 戒名・法名・・・仏門に入って召す名前です。多くは僧侶に依頼してつけてもらいます。
  • 命日・・・・・・没年月日(亡くなった日)
  • 俗名・・・・・・生前のお名前
  • 行年・享年・・・数え歳(寺院により異なります)

※梵字は入れる宗派と入れない宗派があります。
※「霊位」は通常、戒名・法名に記載しません。「位」は付ける場合もあります。
※俗名と○○家(先祖の位牌)の場合は「之霊位」をつける方が多いです

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